年末年始、BS、CSで、たくさんミステリーやサスペンスドラマを見ていた。
「ヴェラ」、
「コロンボ」、
そして、松本清張ドラマなどなど。
ミステリーやサスペンスドラマは面白い。
面白いけど、
なぜ人は、
そんなに殺したくなるのか?
と、
つくづく考えてしまう。
なぜ、だろう?
なぜ、手を下すのか?
殺人事件が起きる動機っていうのは、
人それぞれだと思うけど、
共通して言えるのは、
「コイツさえいなければ」
と思う人間の存在。
要するに、
目ざわりなやつのこと。
そんな人間が、自分の目にチラホラ映ると、
明るかった気分も暗くなり、
ふぅ~っと、
溜め息さえ出てしまう。
(*_*;
別に殺人事件につながるほどのことでなくても、
そんな人間は誰にでもある。
目ざわりな人間、
目ざわりなもの、
鬱陶しい人間、
鬱陶しいもの。
たとえば、わたくしにも、そういうものはある。
ちっぽけなことだけど、
家の前にしょっちゅう停められている邪魔な自転車。
家の近所にずっと停めてある邪魔なバイク。
駐車場出入り口に停められているクソでかいミニバン。
そして、融通が効かず、人を見下すやつ。
コイツらさえいなければ、もっと気分良く、もっと気楽にできるのに、
って思う。
事件にならないような、ちっぽけなことでも、
コイツさえいなければ、
という存在は、巷にあふれているのだ。
なので、
たとえ、そういう人間を排除したところで、
また次に、同じようなやつが現れるだろう。
目ざわりなものを排除する。
そしてまた、
目ざわりなものを排除。
目ざわりな人間を排除する。
そしてまた、
目ざわりな人間を排除。
ひとつ排除しても、また出てくる。
キリがない。
目ざわりで鬱陶しいやつは、どこにでもいるのだ。
では、どうすればいいのか?
諦めるのか?
我慢するのか?
それもいい。
それができるのなら、そうすればいい。
しかし、それが、
できないから、みんな悩む。
できないから、みんな苦しむ。
ミステリードラマ、
サスペンスドラマを見ても答えは出ない。
ほとんどのケースが、
捕まって、ジ・エンドである。
ミステリー、サスペンスに、
思いきって足を踏み入れても、
みんな不幸になるのだ。
そういうことを、
ひとりで考える正月であった。