宇宙人グリーンマン

ワクワクする毎日。ハッピーな毎日。そんな毎日を、大阪で楽しく遊んで過ごしています。

美大出身の女性との会話

美大出身のアラフィフ女性との会話。

 

「○○さんは、美大出身なんですね。アートを学校で学ぶとは、どういう意味があるのですか?」

 

「いろいろと、その人が言いたいことを、アートを通して表現するわけですが、表現の仕方がまだ未熟なので、専門家を通して勉強するのです」

 

「しかし、アートは、未熟な部分も含めて、そのまま表現することに意味があるように思うのですが」

 

「ええ、確かにそうですね。著名なアーティストがすべて絵が上手いとは言えないですからね。でも、アートの歴史やアーティストのヒストリーを追体験するのも、勉強のひとつだと思います」

 

「なるほど、そうですね。自分で調べて勉強するよりも、専門家の話を聞いて、さらに深く興味を持つこともあるでしょうね」

 

「それと、同じ感性の人と知り合うことで、その後の人生に大きな影響を受けることもあるし、また、美大出身だと、クリエイティブな仕事に就ける機会も増えると思います」

 

「ああ、なるほど、就職する時は、やはりある程度の学歴も必要とされますね」

 

「本当のことを言えば、あなたの疑問も、あながち間違ってはないでしょう。アートにしろ、音楽にしろ、人から学んで上手くなっても、それがそのままプロフェッショナルにはならないでしょうからね」

 

「はい、わたくしの言いたいことはそのことです。アートも音楽も、そして宗教も、学校で学ぶものではないと思っています。人それぞれ、何に関心を持ち、何に答えを見出すかは、ぜんぜん違うからです。そして、何が素晴らしくて、何がつまらないかを議論しても意味がないと思っています」

 

「おそらく、日本と外国とでは、多少、学ぶということの意味合いが違うかもしれません。というのも、日本の教育は素晴らしいけど、どこも個性がなく画一的です。要するに、どこで学んでも、あまり変わらないということです。日本では、それぞれ学校の特徴を話しますが、外国から見れば、日本の学校なんて、どこも同じに見えるでしょうね」

 

「はい、同じようなものを学んだ人が、社会に出てから、画一的な壁を壊せるとは、とても思えません。これは、一般的な社会人のことを言ってるわけではありません。むしろ、一般的な社会人には、画一的な教育の方が役に立つでしょう」

 

「確かに、一般的な人には、アートなどにあまり影響を受けないから、今の教育が合っているかもしれません。おっしゃるように、アーティストと呼ばれる人は、子供の頃の落書きも、ひとつのアートになりますからね」